会社帰りの途中にある本屋でどっさり平積みになっていたので新刊と思って買ったら、実はちょいと昔のミステリー小説だった。
なにしろ「コンピューターグラフィックスがすごいらしい」と言われはじめていた時代に書かれた小説なので、今読むとどうしても随所が古臭く感じる。登場人物がマスコミ関係なのに携帯電話を持っていないのもイライラする。小林少年が20面相を見つけて明智小五郎に知らせるため公衆電話を探しに行く小説なんかもう読めないな、こりゃ。
で、人と見間違うほどのCGが出てくるんだけど、そのファイルがフロッピーディスクに入っている。ありえねー。
それでも全体的な評価としてはそれなりに面白かった。タイトルがつまらなさそうなのと、冒頭の文章が戦記物みたいなので損していると思う。しかし一番の謎は、あの本屋でどっさり平積みされていたことだ・・・。

10603
私が今まで読んだ中で、一番面白かったミステリシリーズです。
続編の「フロスト日和」、「夜のフロスト」という作品も出ていてどれも面白いんですが、続きはまだなんでしょうか。

プロットが複雑に絡み合っていて、その上ひとつひとつの事件が練りこまれています。この構造を作りあげる作者の力量だけでも真似できない凄さがあるんですが、キャラ作りに関しても群を抜いています。

とにかく凄い作品です。これを読むと凡作ミステリ読むのが辛くなります。主人公のフロスト警部がものすごい数の仕事をスタックしているんですが、だらだらと仕事しているうちに解決していくんですよ。実生活の仕事で似たような状況になっている時に、フロスト警部を思い出してかなり救われたこともあります。そういう意味では単なる小説を超えて、人生の指南書めいた側面もありますね。とはいえ、この主人公かなり下品です。格調の高さは微塵もありませんのでお間違え無く。

舞台がイギリスなんで、イギリスの風俗にも詳しくなります。
ほんとに紅茶好きなんですね、英国人って・・・。

7403

9月30日の日記

2004年9月30日 読書
貸してもらったので寝る前に少しづつ読んでいます。

まだ序盤ですが、ハリー・ポッターがかなり嫌なやつでげんなり。15歳の思春期ということで、いろいろ不安定な時期だとは思うのですが、読んでる方は辛いです。世界何百万人の人たちがげんなりしているかと思うと感慨深いものがありますね。

とはいえ彼の生い立ちを考えれば、もっともっと歪んだ性格になっていてもおかしくありません。叔父さんの家で惨めで屈辱的な扱いを受け、自尊心のかけらも与えられることなく物置に閉じ込められて暮らしていたのですから・・・。
そう考えると、今のハリーが多少嫌な奴に思えても、これでもかなり奇跡的にいい子に育ったと言えるのかも知れません。もし普通の家庭生活をしていたらかなりの人格者になっていたのかもしれません。

とか考えて何百万人は納得しているのだろうか?

最新の日記 一覧

<<  2025年7月  >>
293012345
6789101112
13141516171819
20212223242526
272829303112

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索