文学賞殺人事件 大いなる助走
2004年6月4日 映画
先日「日本映画専門チャンネル」でやってました。残念ながら途中からだったけど、なかなか面白い映画でした。
主人公(佐藤浩市)が田舎の同人サークルで書いた素人小説が、なんと直本賞候補に。会社を辞め、全財産500万円を賄賂につぎこみ、彼女を差し出し、おカマも掘られた。小説の出来もかなりいいらしい(もっとも審査員の大先生たちは誰も候補作を1本も読んでないのだが)。それでも選ばれたのは若いお嬢様が書いたエイズなんたらという小説だった。理由はいろいろあるけど、根本的には主催の出版社が、話題性があって一番ベストセラーになりそうなエイズなんたらを推していたから。
なんとなく綿矢りさちゃんを思い浮かべてしまったのは私だけではないはずだ。
実は私も文学賞までは考えなかったが、小説家になろうかと10代の頃に妄想したこともあった。それだけに、この映画を観て「やめといてよかった」と安堵したのも事実。小市民だな。
そもそも小説家になるには綿矢りさちゃんのように、とにかく書きまくらないとダメなのである。私はといえば、せいぜい大学ノート2〜3冊分で飽きていたのだ。
あとこの映画の原作者である筒井康隆が劇中の人物に言わせていたが、「SFは絶対文学賞をとれない」のである。実感と僻みの込められた、非常に説得力のある言葉である。私はといえば、小説というものはSF・ファンタジーものと当時決めつけていたのは言うまでもない。
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主人公(佐藤浩市)が田舎の同人サークルで書いた素人小説が、なんと直本賞候補に。会社を辞め、全財産500万円を賄賂につぎこみ、彼女を差し出し、おカマも掘られた。小説の出来もかなりいいらしい(もっとも審査員の大先生たちは誰も候補作を1本も読んでないのだが)。それでも選ばれたのは若いお嬢様が書いたエイズなんたらという小説だった。理由はいろいろあるけど、根本的には主催の出版社が、話題性があって一番ベストセラーになりそうなエイズなんたらを推していたから。
なんとなく綿矢りさちゃんを思い浮かべてしまったのは私だけではないはずだ。
実は私も文学賞までは考えなかったが、小説家になろうかと10代の頃に妄想したこともあった。それだけに、この映画を観て「やめといてよかった」と安堵したのも事実。小市民だな。
そもそも小説家になるには綿矢りさちゃんのように、とにかく書きまくらないとダメなのである。私はといえば、せいぜい大学ノート2〜3冊分で飽きていたのだ。
あとこの映画の原作者である筒井康隆が劇中の人物に言わせていたが、「SFは絶対文学賞をとれない」のである。実感と僻みの込められた、非常に説得力のある言葉である。私はといえば、小説というものはSF・ファンタジーものと当時決めつけていたのは言うまでもない。
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